SHUGOARTSでやっている『なぜ、他ならぬ横浜図鑑か!!／中平卓馬』展に行く。
いや～、中平卓馬の写真はいいですね。いつもながら僕は彼の写真を見るとノックアウトされてしまいます。

しかし、彼の写真をじっと見ていると何だか植物に近いような感じがしてくる。つまり、それはどんな言葉も受け入れながらも、どの言葉からも逃げてしまう、僕が思っている植物のあり方に近いということなんだけれど。

今回の展示は、プロジェクターを使っていたり、変則的にプリントを展示していたけれど、どうも変な感じがしてね。そんな展示を見ていると、彼自身、他の写真家に比べてプリントや展示にあまり価値を見い出していないようにも思えてくるし、結果としてプリントやフィルムが残るにせよ、問題は撮影行為にある、と彼は考えているようにも思えてくる。

もしかしたら、彼は写真（プリント）をコレクションされるということからも逃れているのかな、なんて思いもよぎる。そして、写真集という形式ももしかしたら、、、なんて余計な事も考えてしまう。
個人的には、きっと今日も撮り続けているだろう写真たちを、彼が編集した写真集として見てみたいとも思うんだけど、、、。

今日は天気も曇りがちだけれどカメラ片手にぶらぶら散歩する。まずは皇居東御苑へ。
去年のこの時期はツツジが咲き乱れていたと思うけれど、今年は何だかイマイチな感じ。時期を逃しちゃったかな、、、。
でも、ここは無料で入れるし三の丸尚蔵館もあるから、気晴らしにぶらぶらするのには悪くないですね。

さてと、お次ぎは豊洲へ。
先日、行った時にはあまり歩けなかったから、今日は豊洲駅を中心にぐるぐるまわる。

ららぽーととは反対側には団地がいくつもあってね、そこで小さな植物の庭を発見する。たぶんこの団地に住んでいる人たちが育てていると思うけれど、こういうところにはそこに住んでいる人の人となりが見えていいですね。そして、そんな小さな庭を見ていると、その延長線上にららぽーとなどの区画整理された地区があるとはいえ、植物との付き合い方がどこかでねじれているようにも思えてくる。

さて、豊洲でだいぶ歩いたせいもあって、今日の散歩はここで切り上げて、帰りがてら自宅の近所にある向島百花園に寄って気晴らしをすることにする。

百花園は近所でもあるし、先日、年間パスポートも買ったからちょっと寄るにはいい所です。それに、そうやってちょくちょく行っていると、植物たちの移り変わりもよくわかっていいですね。この時期は手入れされた植物たちを押しのけるように雑草たちもいっぱい生えているしね。
ここは庭園ということもあって、職員やボランティアの人たちが植物の手入れをしているようだけれど、僕にはそんな雑草と言われている植物たちも、手入れをされている植物たち同様に見るべきものであったりするわけです。

統一地方選挙も明日で終わりですね。
僕はそんな選挙合戦を見ていると、昔、アルバイトで選挙カーの運転手をやった事を思い出します。

僕がやっていたのは周りが山々に囲われた自然多きところだったからスピーカーもガンガンに鳴らしてね、そうすると林の中から農作業をしている人たちが現れて手を振ってくれるわけです。
それに、そんな環境だからかもしれないけれど、他の選挙カーとすれ違うとね、お互いにエールの交換をするわけです。「Aさんも頑張ってくださ～い！」とこちらが言うと、相手も「お互い頑張りましょう！」なんて言ってきたりね。

でも、今、住んでいる向島界隈ではだいぶ様子が違うようで、お互いすれ違ったって何にもなしです。むしろ、相手に負けじと自分の立候補者の名前を連呼してますからね。

それに、投票日を残すのみとなったこの日は、ただでさえ密集している地域なのに、狭い中に多くの選挙カーが集まっちゃってね。ベランダからそんな様子を見ているとどこか可笑しくも思うわけです。あっちで連呼しているかと思えば、こっちでも連呼していてね。どこか迷路に迷って叫んでいるようにも見えてくるわけです。
そして、そんな状態の中に「竿屋竿竹～」なんて声も混じっちゃって、、、。もう、ぐちゃぐちゃですね、これは。