月別アーカイブ: 2012年1月

2012.01.23

午後は大野で

午前中に作品など自宅に発送作業。

作品が撤去されて明るく照らし出された展示室を見ていると、何だか狭く感じますね。
今回に限らずだけど、終わってみて気付く事ってありますね。

さてと午後からは常滑まで撮影へ。
といってもあまり時間もないので、直感を信じて常滑駅手前の大野駅で下車。

季節外れの海水浴場。
老人一人にカップル一組。
午後の日差しに照らされて輝く街並み。
海岸に沿って歩けば、海風が肌を刺す。
気の向くままに路地を流れて。

カメラの調子がイマイチなのが気になるところだけど、何かしら写っているでしょう。

2012.01.22

写真に花

早いもので今日で『緘黙する景色』展も見納め。

会期中、こんなに自分の作品が他人の作品のように見えた事はなかったですね。
なんだか作品が遠くの方へ行っちゃった感じ。

そういう事も含めて、忘れないうちにいろいろ書き留めておこうと思うけれど、今日は別の話題を。

会場の床には村田さんの詩が書かれた紙が二枚。
ある子供がその紙を手に取る。そしてもう一枚も。
友だちを呼び寄せてなにやら見比べ。
しばらくすると謎が解けたのか、紙をもとの位置に戻して子供たちは会場を出て行く。

これは聞いた話だけど、会期中、子供が展示を見たいと言っているのに、かたくなに拒否した親もいたそうな、、、。

大人の事情でダメとは言わず、見守ってあげる事も大切でしょうね。

2012.01.15

花が咲く

20120115

今日は名古屋滞在最終日。お昼過ぎに会場を後にしてポロック展へ。

栄駅から地上に出てみると、美術館の場所がよくわからない。
なので案内板(といっても気付けばバス停の案内板)を眺めているとひとりの男性が、、、。

男性「河田さんですよね。何かお探しですか?」
僕 「はっ、はい。そうですけど、、、」
男性「昨日、市民ギャラリーで」

動揺する僕。

僕 「あぁ、そっそうでしたか。え~と、ポロック展に行こうと思っているんですけど」
男性「それだったらここをまっすぐ行けば美術館ですよ」
僕 「ありがとうございます」

なんて親切な方でしょう。でも、名古屋で声を掛けられるとは思いませんでした。
僕の場合、街中で声を掛けられるのは職質ばかりですから、、、。

ということで目の前にあった美術館へ。ポロック展鑑賞。

帰りの新幹線に乗ると、僕の席にお婆ちゃんが座ってる。
振り返ればいろいろあった名古屋滞在。

会場では暖房の暖かさに誘われてか、鉢植えの植物が花を咲かせていた。

2012.01.14

勝手にというわけでもなく

今日は午後からアーティストトーク。
と、その前に村田さんによる詩の朗読。
初見でしたが、いろいろ考える事が出来た次第。

おもむろに会場に現れた村田さん。
しゃがみ込みながら床に置いた紙に詩を書き、しばらくすると立ち上がり詩を朗読。そして会場を後にする。
観客はといえば、注視する人、流し見する人、無視する人等々。
そんな観客の仕草も含めて、会場に現れた景色が僕にはとても刺激的でした。

何て言ったらいいんでしょうね。
作品は立ち現れているのに、見る事も見ない事も許されているというか、、、。
作家も観客もお互い勝手に、という感じでもないんですね。

さてとアーティストトークはひと企画30分ということで、僕は1、2個質問に答えて終了。
懇親会をやり過ごした後は『緘黙する景色』の参加作家とほか数名で飲み。

千種の夜は更けていく。