宮川淳著作集、第一巻を読み終わる。
これを購入したのは、僕がまだ大学院の学生だった頃。
当時は氏の単行本を何度も読み返していて。
著作集は拾い読み、斜め読みした程度だったように思う。
でも、僕の中には通奏低音のようにずっと響いていて。
何かの時に、ふと単行本を読み返したり。それでも著作集にはあまり手を伸ばさず。
だからだろうか、いや、なせだろう、ここに来て、あらためて読んでみようと思った次第。
知らなかった事が、知るべきだった事がいろいろ見えてきて。
購入した当時に熟読していたら、今の僕は変わっていたかも。
氏は享年44歳。
僕は今、45歳。
昨年までの僕に氏のような魅惑に満ちた言語に足りうる作品を残せていただろうか。
振り返れば、答えはひとつ。
愚問だろう。