月別アーカイブ: 2012年12月

2012.12.23

なみゆく本

20121223

今日は夕方から『なみゆくながら、着かず、離れず。』の打ち上げ。
トークの模様を文字おこしした記録集(通称「なみゆく本」)も残せたし、それも含めれば充実した展覧会だったと思う。

以下は僕が「なみゆく本」に寄せた文章です。

・・・・・

ここに割れてしまった茶碗がある。新しく買い直すのもよいが修復もできる。では修復するならどちらの方法がよいか。修復した事がわからない状態にまで戻すのか、あるいは割れた事実を残しつつ修復するのか。

「なみゆくながら、着かず、離れず。」を通過した今、僕(たち)が選択するのは後者になるだろう。なぜなら、参加作家や作品、音、観客等を含めて、着かず離れずの関係の中で見えたズレを、あたかも無かったかのようにする事などまったく考えていなかったから。むしろそのズレが何なのかはっきりさせる方に力を注いでいた。そして、それは普段ならやり過ごしてしまう事でも、あらためて僕(たち)の今の事ととして捉え直す機会でもあった。そこでの話題がたわいもない事でも、すでに議論し尽くされている事であってもいい。問題はそれらが僕(たち)の前で疑問を投げかけていることにあった。

さて、割れた茶碗の話に戻るけれど、実はもうひとつ選択肢があった。それは割れた茶碗を修復しないで眺める事。そして、それをまったく別のカタチに置き換える事。茶碗としては使えないけれど、展覧会が終わった今、余韻としても続くだろう着かず離れずの関係や、これから残される(だろう)オンタイムトーク本(仮)の事を考えれば、それを選択することもあるかもしれない。

2012.12.19

穴と境界

20121219

GALLERY CAPTIONでの個展の際、Aさんに紹介して頂いた本。
加地大介著『穴と境界』。

Aさん曰く「もし買うようだったら立ち読みしてからの方がいいですよ」との事。
なのでネットではなくどこかの本屋にないか探していたら、あるじゃないですか神保町の三省堂に。

今年はこの本を読みながら年を越す事になりそうです。

2012.12.16

絵が描きたくなるということ

朝、早々に投票を終えて佐倉へ。
川村記念美術館でやっている『中西夏之』展を見に行く。

率直に感想を言えば、、、。

これまで中西夏之の何を見て来たのかと自分の眼を疑いたくなるくらい良い印象。
そんな事もあって、最近、買うのを控え気味だったカタログを購入。
講義録も気になったけど、予算的に今日は厳しい。

さてとお次ぎは無料バスに乗って千葉市美術館『須田悦弘』へ。

最終日だからでしょうか、けっこう混んでますね。部屋の中で1人ずつ鑑賞する作品には長蛇の列、、、。
でもどうなんだろう、1人ずつ鑑賞する作品よりほかの作品の方が良かったかな。

さてさて最後はゲルオルタナで『カフェ栗原一成』展。

映像作品を見ていると展示されている絵の事がよくわかる感じ。
映像の最後で「翼をください」を歌うところなんて、つい笑ってしまったけど、すぐに重要なパートだなと思った次第。

これは余談だけど、何かの拍子に絵が描きたくなる時ってあるんですね。今日の場合は『中西夏之』展を見ている時。
もちろん絵じゃなくても絵を描きたくなる時はあるけれど。
音楽を聴いている時、真似るわけでもなく音を奏でたくなる衝動に似ているのかな、と思ったり。

2012.12.09

木曽川まで

20121209

早朝、ホテルの窓からお天気チェック。というのも今日は岐阜駅から木曽川まで歩きながら撮影する予定だったから。
民家の屋根には積もっているけど思っていた程ではなし。でも天気の方はどうだろう、、、。

まぁ今は晴れてるし、あまり気にせず撮影へ。まずは宿泊したホテルの周辺、長良川あたりをお昼まで。
昼食を終えて撮影を再開すると何だか雲行きが怪しい。案の定、雪がパラパラと、次第に本降りに、、、。

うぅ~ん、どうしようかな、、、。でも今日は撮影だよな。
ということで、雪が小降りになるのを待って撮影続行。
予定では適当に歩きながら木曽川までと思っていたけど、傘もないし天気が荒天した場合に備えて、駅数が多い名鉄線添いを歩く。

で、途中で小雨に降られながらも木曽川到着。

意外と近かったなぁ。じゃっ引き続き撮影、と思ったけれど、急に湿った風が吹き始めて空はどんより雲。
木曽川での撮影に未練を残しつつ、早足に最寄り駅まで戻る。

残念、、、。