月別アーカイブ: 2007年3月

2007.03.30

対談の本

20070330

細野晴臣『対談の本~ロックンロールから枝豆まで』が来る。
本が来る、というのもおかしな言い方だけど、ネットで事前予約していたからこんな言い方がぴったりなんですね。

そんでもって、まだこの本は来たばかりでつまみ食いならぬつまみ読み程度しか読んでいないけれど、特典でポスターとCDがついていて、これもまたよしです。
前に出た『アンビエント・ドライヴァー』より気楽にと言っちゃ~失礼だけれど、特典のCDを聞きながら読むのもいいですね、これ。

2007.03.26

無知の涙

20070326

永山則夫著『無知の涙』を読む。
永山則夫といえば誰もが知っているであろう連続射殺事件の犯行者であり、新日本文学賞を受賞した作家でもある。

この獄中で記された『無知の涙』を読むと、永山が獄中でどのように自己と向き合い、自答し、そして何を見い出していったのかがよくわかる。
それはあとがきにも書かれているように、事件の犯行者という先入観もっては『無知の涙』の真意に触れることはできないだろうと思う。でも『無知の涙』を読み進めていけば、おのずとそれが犯行者の自己弁明でないことくらいはわかるだろう、とも思う。

しかしながら、この『無知の涙』の自己を掘り下げ、新たな地平を切り開いていく姿には、ある作家のあり方が示されているようにも思う。
だからと言って、そのあり方が理想ということではないけれど、少なくともそのような「探求」や「追求」とでもいえる態度があってしかるべきだろう、と思ってしまう。そして、僕はあらためて自身の作家としてのあり方を問われているようにも感じた。

これは余談ではあるけれど、『無知の涙』の最後、ノート10の章には赤瀬川原平の「千円札裁判」に触れながらオブジェについて書かれている箇所があったり、マルセル・デュシャンの『泉』やハイレッド・センター、最後には芸術そのものへの言及もある。

まだ読んだ事のない方で興味がある方がいましたらいかがでしょうか?
僕は読むのが遅くてだいぶ時間がかかったけれど、また少しずつ読み直してみようかと思っています。

2007.03.24

四月と十月

20070324

昨日、府中市美術館のミュージアムショップで購入した『四月と十月 vol.14』。
以前、同ミュージアムショップに行った時に買おうと思ったのだけれど品切れだったのでやっと手に入った次第。

この号だけではないけれど『四月と十月』には興味のある方々が寄稿していてね。
例えば、この号では美術情報誌『etc.』を発行している言水ヘリオさんが『画廊の外の展覧会』と題して関口国雄さんについて書いていたり。

この本を読んでいると、何だかゆっくりと時間が流れている感じがしてね、いいですね、そういうのも。

2007.03.23

府中にて

さてと、今日は府中市美術館のミュージアムショップに納品していた作品を引き取りに行く。

せっかく美術館に行くのだから展覧会も見て行こうと思ったのだけれど、美術館に行く途中、招待券を忘れたことに気づく。残念、、、。
でも『気配の縫合-名前の前に/手塚愛子』という公開制作は無料で見ることができるから、今日はそちらを見ることにする。

彼女の作品はINAXギャラリーやVOCAでの展示でしか見た事がなかったけれど、参考資料のファイルを見てみると、キャンバスに描かれた絵画作品があったりね、そういう作品もあったことを初めて知る。

で、公開制作している作品はというと「織物から特定の糸を抜き取り、その抜き取った糸で刺繍をする」というもの。
解説を読むと「公開制作室いっぱいに張り込められた織物から糸を抜き、世界中のさまざまな地域の文様を引用し、融合させた新しい文様を、土台となる織物に刺繍していく計画」らしいです。

でも、僕が気になるのは、ファイルで見た絵画作品と今回の糸を抜き取り刺繍していく作品が彼女の中でどうつながりを持っているのかいうこと。
彼女の面白いところは織物の糸を抜き取りながら刺繍をしていく、織物をほぐしながらも同時に別のものが作り上げられていく、というところにあると思うから、それが絵具で描く事とどう交差しているのか、していないのか、僕には興味が湧くわけです。

さてと、ミュージアムショップの方によると、この美術館がある公園は春になると桜が満開になるみたいだから、そんな時分に今日見逃した展覧会を見に来れたらな、なんて思う。

今度は招待券を忘れずに、、、。

2007.03.19

最後は自然植物園

しまった、今日で展覧会が終わりだ!
ということで、新国立美術館で開催中の『20世紀美術探検 -アーティストたちの三つの冒険物語-』展に行く。

始めからゆっくりと鑑賞していたら、途中からおなかがいっぱいになってくる。
でも、よくできたもので最後のセクションは現代らしく、もたれたおなかを忘れさせてくれる。

で、カメラも持ってきた事だし、白金台にある自然植物園に行くことにする。
今年は暖かいといいつつも、このところ冷え気味だからかな、ほとんどの植物はまだ芽吹いていません。でも、今日はカラスがあちらこちらにいてね、それもどんどん増えているような気がする、、、。
今日はフィルムもあまり減らないし、ベンチにでも座ってカラスたちをしばらく眺めることにする。

まぁ、しばらく眺めていて気づいた事といえば、カラスの鳴き声にもいろいろある事くらいかしら。だみ声のカラスもいれば、それなりにきれいな声のカラスもいてね。
人間同様、いろいろです。