2007.03.23

府中にて

さてと、今日は府中市美術館のミュージアムショップに納品していた作品を引き取りに行く。

せっかく美術館に行くのだから展覧会も見て行こうと思ったのだけれど、美術館に行く途中、招待券を忘れたことに気づく。残念、、、。
でも『気配の縫合-名前の前に/手塚愛子』という公開制作は無料で見ることができるから、今日はそちらを見ることにする。

彼女の作品はINAXギャラリーやVOCAでの展示でしか見た事がなかったけれど、参考資料のファイルを見てみると、キャンバスに描かれた絵画作品があったりね、そういう作品もあったことを初めて知る。

で、公開制作している作品はというと「織物から特定の糸を抜き取り、その抜き取った糸で刺繍をする」というもの。
解説を読むと「公開制作室いっぱいに張り込められた織物から糸を抜き、世界中のさまざまな地域の文様を引用し、融合させた新しい文様を、土台となる織物に刺繍していく計画」らしいです。

でも、僕が気になるのは、ファイルで見た絵画作品と今回の糸を抜き取り刺繍していく作品が彼女の中でどうつながりを持っているのかいうこと。
彼女の面白いところは織物の糸を抜き取りながら刺繍をしていく、織物をほぐしながらも同時に別のものが作り上げられていく、というところにあると思うから、それが絵具で描く事とどう交差しているのか、していないのか、僕には興味が湧くわけです。

さてと、ミュージアムショップの方によると、この美術館がある公園は春になると桜が満開になるみたいだから、そんな時分に今日見逃した展覧会を見に来れたらな、なんて思う。

今度は招待券を忘れずに、、、。