カテゴリー別アーカイブ: 映画

2008.05.21

タカダワタル的ゼロ

20080521

かみさんの病院に付き合った後『タカダワタル的ゼロ』を見に行く。
これはかみさんの気遣いです。こういうの嬉しいですね。

ちょっと寄り道しながらテアトル新宿に着くと、なんと今日は1000円デー。
ついてますねぇ。普段は1600円ですからね。

さてと、パンフレットも買っていざ入場。
かみさんが高田渡とビールでもと言ってくれるので、お言葉に甘えて、、、。
でも、上演前の宣伝が長くてねぇ、始まる前にほとんど飲んでしまいました。

映画の内容はというと、飲んだくれてろれつがまわらない高田渡もいれば、ライブでのおもしろ可笑しくも眼光鋭い高田渡もいる、といった感じです。

僕としては前回の『タカダワタル的』もあわせて見てほしいなぁと思います。

2006.11.10

タカダワタル的

『タカダワタル的』のDVDを観る。
うぅ~ん、やっぱり高田渡いいね。こんな風に歌っていくことができたらな、なんて思っちゃう。
近しい友人からは「高田渡にあこがれて大丈夫?」なんて言われているけれど、それは高田渡が酒好きでちょっと駄目な感じがするからかな、なんて勝手に思っているんだけど、、、。

確かにね、酒好きでどうしようもないおじちゃんに見えるけれど、高田渡自身も「それでいいんじゃない」なんて感じでひょうひょうとしているところがまたいいわけです。そして、そんなところからしか見る事が出来ないだろう風景を曲にしているものだから、「今の流行は?」なんて世間を気にしながら自身を偽り、結局やりたい事もできずにプライドだけ高くなっちゃうアーティストより全然いいね、なんて思う。

まぁ、これは褒め言葉だけど「高田渡は古くならないな」なんて思う。だってはじめから古いんだもの。
でも、それは懐メロのような古さではなく、そこには常に新鮮な風が吹いていて、そんな風が僕の前を吹き抜ける時、僕は流行や新しさとは無縁のみずみずしさを感じるわけです。

2006.09.20

derek jarman’s garden

デレク・ジャーマン『derek jarman’s garden』
ノックアウトされました。映画『BLUE』を観た時の興奮と、いや、それ以上です。
もう10年以上前に出ていたのに見ていなかった事が恥ずかしい、、、。
世間にあまり興味を持っていなかった10年前の自分を思い出すと「いったい僕は何をしていたんだ」と思ってしまうほどです。

デレクの庭の事をちゃんと知ったのは、ちょうど1年前、雑誌『ku:nel』でデレク・ジャーマンの庭を特集していた時のこと。
「こりゃ~すごい」と思っていたんだけど、『derek jarman’s garden』を見たらすごく影響されちゃいそうで、ちょっと記憶の隅っこへ。でも、やっぱり気になって駄目でした。

一体、この美しさは何でしょうか?
何だか美しいなんて言っちゃうことが恥ずかしくなるくらい「美しい」です。
ある華道家なんて話になりません。あれが日本の華道家か、、、なんて見ていると下品で申し訳なく思ってしまいます。
デレクは庭だけど、同じ植物を相手にしてここまで違ってしまうのか、、、。

『derek jarman’s garden』を見るかぎり、その庭は自然や植物、そして、それらが置かれている環境に寄り添うように、決して押しつけではなく、対話しているような庭なんですね。そして、それら植物や自然、環境とともにいるデレク。
そんな事を思うと、僕はデレクの優しさすら感じてしまいます。でも、その優しさの中には厳しさや冷たさもあって、とても膨らみのある、豊かなものであるような気がします。

映画『THE GARDEN』も観なくちゃいけません。デレク最高!