2006.11.10

タカダワタル的

『タカダワタル的』のDVDを観る。
うぅ~ん、やっぱり高田渡いいね。こんな風に歌っていくことができたらな、なんて思っちゃう。
近しい友人からは「高田渡にあこがれて大丈夫?」なんて言われているけれど、それは高田渡が酒好きでちょっと駄目な感じがするからかな、なんて勝手に思っているんだけど、、、。

確かにね、酒好きでどうしようもないおじちゃんに見えるけれど、高田渡自身も「それでいいんじゃない」なんて感じでひょうひょうとしているところがまたいいわけです。そして、そんなところからしか見る事が出来ないだろう風景を曲にしているものだから、「今の流行は?」なんて世間を気にしながら自身を偽り、結局やりたい事もできずにプライドだけ高くなっちゃうアーティストより全然いいね、なんて思う。

まぁ、これは褒め言葉だけど「高田渡は古くならないな」なんて思う。だってはじめから古いんだもの。
でも、それは懐メロのような古さではなく、そこには常に新鮮な風が吹いていて、そんな風が僕の前を吹き抜ける時、僕は流行や新しさとは無縁のみずみずしさを感じるわけです。