2006.09.20

derek jarman’s garden

デレク・ジャーマン『derek jarman’s garden』
ノックアウトされました。映画『BLUE』を観た時の興奮と、いや、それ以上です。
もう10年以上前に出ていたのに見ていなかった事が恥ずかしい、、、。
世間にあまり興味を持っていなかった10年前の自分を思い出すと「いったい僕は何をしていたんだ」と思ってしまうほどです。

デレクの庭の事をちゃんと知ったのは、ちょうど1年前、雑誌『ku:nel』でデレク・ジャーマンの庭を特集していた時のこと。
「こりゃ~すごい」と思っていたんだけど、『derek jarman’s garden』を見たらすごく影響されちゃいそうで、ちょっと記憶の隅っこへ。でも、やっぱり気になって駄目でした。

一体、この美しさは何でしょうか?
何だか美しいなんて言っちゃうことが恥ずかしくなるくらい「美しい」です。
ある華道家なんて話になりません。あれが日本の華道家か、、、なんて見ていると下品で申し訳なく思ってしまいます。
デレクは庭だけど、同じ植物を相手にしてここまで違ってしまうのか、、、。

『derek jarman’s garden』を見るかぎり、その庭は自然や植物、そして、それらが置かれている環境に寄り添うように、決して押しつけではなく、対話しているような庭なんですね。そして、それら植物や自然、環境とともにいるデレク。
そんな事を思うと、僕はデレクの優しさすら感じてしまいます。でも、その優しさの中には厳しさや冷たさもあって、とても膨らみのある、豊かなものであるような気がします。

映画『THE GARDEN』も観なくちゃいけません。デレク最高!