月別アーカイブ: 2006年9月

2006.09.16

深夜に陽水

深夜に帰宅してテレビをつけてみれば、そこには井上陽水。
歳とって円熟味が増したかな?何だか歌声もエモーショナルになってきているような気がするし、、、。
それに加えて、ユーモアというか、斜(はす)に構えていながらも決して嫌みな感じにならない、あの語り。小気味よく毒も効かせてね。
そんでもって、自分に対しても斜に構えちゃっているんだもんね。
あぁ、あのくらい自分や自曲についてユーモアをもったり、斜に構える事ができらたな、なんて思うわけです。
僕なんかには、そんな斜に構えながらもユーモアをもって自分や自曲に接していくことが、結果として「客観的にもの事を見ていく」ってことにつながっていくんじゃないかな、なんて思えちゃう。
黒いサングラスの奥で鋭く光る細い眼。きっとその眼差しは語られるユーモアとは裏腹に、冷静沈着、物事をはっきりと見定めているんだろうな。

2006.09.15

ササハラ・KODAMA・山本・高橋

久しぶりに晴れたからというわけではないんだけど、神楽坂のギャラリーに行く。ついでにカメラ片手に散歩する。

まずは、Yuka Sasahara Galleryの「雨宮庸介/トランスレーターズ・ハイ」展。
「インスタレーションされた展示空間で撮影された映像を、さらにインスタレーションの中に配置」してあって「現実の中に現実が、虚構の中に虚構が、と複雑に絡み合い循環していく入れ子の構造」(太字はYuka Sasahara Galleryホームページより抜粋)となっている。しばらく映像を見ながらたたずむ。

僕が興味を持ったのは、ギャラリーのスタッフが「床をシャカシャカ音させながらお掃除」していたり「電話に対応している声」や「ドアが閉まる音」とか、それらを含めてインスタレーションとして捉えられた事。(もしかしたら、それらも展示要素なのかもしれないけど)
解説にもあるように「現実の中に現実が、虚構の中に虚構、、、」ということは、ギャラリーの中で起きている全ての出来事を展示として捉えてもいいのかな、なんて思ったり。
まぁ、解説を読む前に勝手に膨らまして楽しんじゃったんだけど、、、。

次に、山本現代、KODAMA GALLERYと行って、下階の高橋コレクション「小林正人/光」展へ。
いや~参りました。だって閉まっているんだもん。
どうしたんだろ、急用でもできたのかな?昼時だし飯でも食べに行ったか、、、なんて思いながら、しばらく散歩して再度行ってみたけど、やっぱり入り口は開かずの扉。
でもこの展覧会楽しみにしていたし、会期はまだ始まったばかりだからまた来る事にする。

最後はカメラ片手に散歩。神楽坂界隈は散歩したことなかったからね。
途中、道に迷いながら路地をウロウロ歩いていると「ここは行き止まりだよ。どこ行くの!」なんて住人にとがめられる。
とりあえず「あぁ~、うぅ~ん。」なんて言いながら立ち去って、気になればまた戻ってくるんだけど。こんなのたいした事じゃないものね。ひどいよなぁ、と思う事はたくさんある。

でも、街なんかを写真に撮ってを生業にしている人は大変だろうなぁ。本人がそう思っていても他人はそうとは思わないし、あちらこちらよそ見しながらカメラ片手にバシャバシャやっていれば、そりゃ変なのかもしれない、とも思う。
でも、そんなこと気にしてたら何にもできないよ、なんて思うもんだから、結局、また散歩といいつつカメラ片手にウロウロするんだけど。