2007.02.05

書道展

友人の家族(以下、Mさん)が東京都美術館で書道を展示していると案内状を頂いたので見に行く。

この展示会を見るのは初めてではないけれど、いつも思うのは大賞などの賞が与えられている作品とそうでないものの違いがわからない、という事。
中には「これは!」なんて気になるものもあるけれど、それは賞に入っていないし、、、。以前、会場にいた人に説明をしてもらったけれど、それでも「うぅ~ん」と唸ってしまうね。

ただ、Mさんの作品を見つけそれを基準に見ていくと、意外と違いが見えてくる。「これは大きい作品だけど勢いだけかな」とか「こちらは小さいけれど広がりを感じるね」なんて。
Mさんの隣には準大賞の作品があったけれど、僕の目にはどうも弱々しいだけで「何でこれが準大賞なのかな」なんて思う。
一方、Mさんの作品はといえば、力強くもありながら線に強弱があって、準大賞より広がりを感じる。
いや~、こんな事書いたら書道をやっている人に怒られちゃうな。

だけど、こうやって書道の展示会を見ていると、賞を与える基準(作品の善し悪し)が見えなかったように、僕の作品だってそのように見えているだろうな、なんて思う。
先週個展をした藍画廊は、大きなガラス戸の出入り口が通りに面しているから、ふとガラス戸越しに僕の作品が見えたとしても、
「何してんだろ」
「植物が置いてあるね」
「あれ、ここフラワーショップだったけ」
なんて事もあると思う。

まぁ、どうやったって自分の作品を客観的に見ることなんて出来ない訳だし、こういう機会を頼りに自分の作品がどう見られているのか想像してみるのもいいものですね。
それに、思い込みの自信でちょっと伸びた鼻っ柱をちょきんと切ってくれるような感じがしてね。勢いで膨らんだプライドも空気の抜けた浮き輪みたいになる訳です。