2007.01.22

へたも絵のうち

20070122

熊谷守一『へたも絵のうち』を読む。

この本は愛読書になりそうだね。何だか体に自然と染み入ってくる感じがするし。それにまったく古く感じない。むしろとても新鮮で清々しくありながら、見えにくく気づきにくい部分を照らし出してくれるようでね。
ということで、同書から文章の一部を抜粋させて頂いて、今回は終わりにしようと思います。

絵にも流行りがあって
その時の群衆心理で流行りに合ったものはよく見えるらしいんですね
新しいものが出来るという点では認めるにしてもそのものの価値とはちがう
やっぱり自分を出すより手はないのです
何故なら自分は生まれかわれない限り自分の中に居るのだから

以上、熊谷守一『へたも絵のうち』(平凡社)より