2006.08.23

おしゃれ30・30

20060823

高田渡のCDもそうだけど、気になるものは繰り返し聞き、見返してしまう。
まぁ、しつこい性格と記憶力に問題があるだけかもしれないけれど、、、。
さて、昨日の夜は「おしゃれ30・30」の録画ビデオを見た。別におしゃれが気になるというわけではなく、今は亡き松田優作がゲスト出演していて、その時のトークが今でも気になっているからだ。
この番組が収録された当時、松田優作は膀胱癌の告知を受けながら映画「ブラック・レイン」に出演し、その何ヶ月後かに亡くなってしまったと記憶しているけれど、僕が気になっているのはそのような情緒的なことではなく、番組後半の演技についてのトークの方だ。
トークの内容は家庭や生活での演技についてなんだけれど、妻や子供との間で交わされる演技についてや、家庭での問題(喧嘩や浮気、離婚など)を演技で乗り越えていくことだったり、仕事での演技と家庭での演技を巧妙に演じていく、いこうとしている松田優作の演技観が今でも気になっている。
家庭や生活での演技。僕が関わっている事に当てはめてみたらどうなるのかな?
家庭や生活でのアート?作品?
いや、松田優作のいう家庭や生活での演技は、司会である古舘伊知郎が番組の最後に「松田優作の家族ゲームは演技を越えた自然遊戯」と今回のトークについて比喩しているように、それ自体、演技を越えた演技なんじゃないかと思う。そう思うと、演技をしている当事者はともかく、周りの人に演技をしていることが気づかれてはいけないだろうし、それは限りなく普通であることに近い演技でもあるように思う。
だから、家庭や生活に入り込み、行なわれるであろうアートについて考えるてみると、それがアートであるかどうかなんて、取りあえずどうでもよいことなんじゃないかと思えてくる。家庭や生活での演技は目的ではないだろうし、家庭や生活で行なわれるアートもたんなる手段にすぎない。目的は別のところにあるわけだから。
ちょっと話がややこしくなってきたなぁ。この話はちょいと整理してまた別の機会にでも。
さてと、そろそろこのビデオも何回も見過ぎてノイズが入ってきそうだから別のメディアに移さないかんなぁ~。