2006.12.17

されど変わるのはいつも他人

こんなこと僕が考えても仕方がないことなんだけど、有名になるってどういうことなんだろう、なんて考えてみる。

例えば、質のよい作品がよい評価を受けて有名になることは当然として、よく分からないけれど作品は大して変わっちゃいないのに周りの評価が変わって有名になる、なんて事もあるんじゃないかと思う。
まぁ、質がよいってどういう事だ、っていうこともあるんだけど、、、。

そんでもって、仮に僕が有名になるとすればあきらかに後者の方だと思う。
だって、ここまで大して作品も変化してないし、今後もそんな感じにゆっくりとやっていくんだろうな、なんて思うからね。
でも、仮に僕のような作品が有名になることがあるとすれば、きっとそこには落とし穴があるかもしれない、なんて思う。
つまり、それは有名になってしまったことで自らの作品がとても良くなったと感じてしまうという勘違いなんだけど。

まぁ、僕の作品が有名になるなんてことはないだろうし、そんな事考えている暇があったら作品をつくった方がいいよ、なんて自分でツッコミを入れたくなるけれど、でも、有名になることに限らず、生活の面でもそういうことがあったりするからね。
前と同じ事をやっているのに、何だか急に周りの目が冷たくなったり、、、。もしかしたら何か悪い事でもしちゃったかな、なんて考えちゃうよ。

マルセル・デュシャンの墓碑銘は「されど、死ぬのはいつも他人」のようだけれど、それをもじって言えば「されど、変わるのはいつも他人」なんて言えなくもないんじゃない、なんて思う今日この頃です。