2011.10.23

幽霊的に

今日は作品を持って錦糸町にあるゲルオルタナへ。
展示は来月からですが、訳あって今回は早めの搬入です。
その訳とは、、、。

以下、プレスリリース&フライヤーからの抜粋です。

今回ゲルオルタナが迎え入れる河田政樹と友清ちさとは、それぞれが強い主体を持ちつつも、その主体の内と外を自在に行き来できる作品を生み出しています。
2人のアーティストは、それぞれが持ち寄った作品を自身で設置するのではなく、互いに相手の作品を、異なる時間帯で幾度かにわたり、交互に設置していくという方法で展示を進めます。
これはコラボレーションを目的としたものではありません。一人の作家にとってもう一人の作家は幽霊的(ここにはいないもの)であり、作品の前に立つ作家はその幽霊的なものの遺言に強制的に自己の分断を迫られるでしょう。自分の作品に対して無力であることを受け入れ、次の遺言を残すため能動的に作品に関わろうとし、当惑と混乱の中での選択を繰り返す過程で作品は自己完結を免れ、常に変化し続けるものとなりうるのではないでしょうか。
変化とは目的に近づくことでは決してなく、(場合によっては遠ざかる事、目的自体が変化することだってあると思います。)常に様々な現象をニュートラルな状態で受け入れるための一つの方法です。
世の中が常に変化し続けているのと同時に、主体というものは揺れ動き曖昧に存在しています。強くも曖昧な主体とは、刻々と流れる“ 今” をできる限り鮮明にとらえようとする姿勢であり、作品はその過程で生まれる複数の思考の同時的表出を可能とします。
その姿勢こそこの企画のコンセプト(ゲルオルタナの一貫した思い)であり、今回の二人の作家の幽霊的取り組みそのものなのです。

11月18日からです。会期中には友清さんのパフォーマンスもあります。
詳しくはゲルオルタナのHPまで。