私情です。
かみさんの親友であり、僕もかみさんを通して知り合いになったUさんが亡くなってもう三回忌になる。
優れたアーティストであったUさんの死を思うと今でも心が痛む。
かみさんは親友でもあったから、ご家族とともにUさんを失った痛みが癒えることはないと思う。
アーティストであれば何かしらの作品が残る。
昨日の『永遠平和のために』もそうだけれど、作者の死後も作品が多くの人の目に触れられ、さまざまに解釈される機会を得たとすれば、作品とってそれは幸運であり恵みでもあると思う。
「死んだら終わり」とはUさんが闘病生活の中でかみさんに語った言葉だけれど、志半ばで生きる事を絶たれたUさんにとって、それは絶望からくる言葉だったと思う。
そして、その言葉はアーティストとして有名になりたかった、ということへの絶望ではなく、残される作品とこれからつくられるはずだった作品に関わる事が病気によって絶たれたという、作品に向けられた言葉だと僕は理解している。