2007.05.02

夏への扉

水戸芸術館で開催中の『夏への扉 マイクロポップの時代』展に行く。

展示を見終わって第一印象はといえば、ビデオやインスタレーションの展示に比べて、絵画がとても弱々しく見えた事。
杉戸洋や奈良美智の絵画を見ていても、ほかの人たちのドローイングを見ていても、どうも足りない感じがする。

だからというわけではないけれど、泉太郎の展示はユーモアがあって抜群だったし、田中功起の展示を見ていて発見もあった。もちろん、インスタレーションをしている展示だからといって良いというわけではないし、上記の二人以外にはあまりピンと来なかったのが正直なところ。

で、そんな印象の中、発見があったことはといえば、泉太郎と田中功起の展示に関して、映像の面白さに加えて音や色彩であったり、それぞれの映像の再生速度だったり、それらの要素が意外と展示に効果を与えていたことで、その結果、見ている人を飽きなくさせているように思えた事。

そして、そんな風にしてあらためて見ていると、泉太郎の展示ブースではそれぞれのビデオから流れる音がない交ぜになって何とも言えない効果を与えていたり、田中功起のビデオやインスタレーションに使用されている物たちは色や形を優先して構成していると思わせたり、といろいろな見方ができたりするわけです。

さてと、水戸芸術館の近所では出品作家の有馬かおるが『水戸のキワマリ荘』をオープンさせていたので、帰りがてら寄ってみる。
ここでの感想は、、、と書きたいところだけど、長くなりそうなので、それはまた後日にでも。
それでは。