2007.03.15

気配を感じる

さてと、下町っていうところは路地が入り組んでいるものだからね、ちょっと買い物に行くには自転車がとても重宝するんですね。それに、その扱われ方がね、面白いな、なんて思うわけです。

普通、自転車を乗っていて人が道を塞いでいれば、ベルを「チャリ~ン、チャリ~ン」と鳴らすところを、どうやらこちらの地域の人たちはギリギリまで近づいて急ブレーキ一発「キィ~~~!」と音を鳴らすんですね。
どちらにしても自転車が近づいていますよっていうシグナルではあるけれど、その知らせ方は違うわけで「ふぅ~ん、こんなやり方もあるのね」なんて思うわけです。

で、その気配というかシグナルというか、先日、VOCA展のレセプションに行った時の事、VOCA賞を受賞した方が自身の作品について「能」を経験した事や「足の裏で感じる」ことなど発言されていたわけです。
でもね、普通に生活している中でも、例えば、雨が止んだ事を小鳥のさえずりで知ったりね、ちょっとまわりの状況に敏感になれば気づく事なんていっぱいあるんじゃないの、なんて思うわけです。

まぁ、能から知り得る事もたくさんあるとは思うけれど、でも、特別な事を知るために特別な事をする必要なんてないだろうし、普通の事の中に特別な事を知る機会はいくらでもあるんじゃないの、なんて思うわけです。