2006.12.28

東京シャイネス

20061228

いいですね、東京シャイネス。
彼らの演奏、人によっては古く聞こえるかもしれないけれど、今の僕にはとっても新鮮に映ります。何でなんでしょ。

インタビューの中で浜口茂外也が細野晴臣のリズム感について言っていたけれど、「音がガンガンと大きいのではなくて、小さくてもそれが歩くテンポ」だったり「ちょっと走ったりしているテンポ」で、でも「走り始めたら止まらない。どこまでも行けちゃう気持ちよさ」だったりね。
うぅ~ん、いいですね。

そんでもって、高田蓮のスチール・ギターがこれまたよくて、彼が参加していなかったら東京シャイネスの音はだいぶ変わっていただろうな、なんて思う。

彼は東京シャイネスの事を「プロ意識の強い演奏の部分と、ある部分ではアマチュアリズムで、単純さの音楽を楽しむ姿勢があって、両方あるのが面白い。」「すごくきちんとしたリズムの上で実はゆるくいろいろな事が起きている。」なんて言っていた。

きっとそれはプロフェッショナルな部分だけではこぼれ落ちてしまうものがあって、それを掬いとるものが高田蓮が言うアマチュアリズムの部分であり、ゆるくいろいろな事が起きているのもそれがあるからなんだろうな、なんて思う。
そして、仮に演奏や歌詞を間違ったとしても、それは譜面上での事にすぎないわけで、むしろ間違ったことをきっかけに譜面では見えない部分が見えはじめる、あるいは、音楽が動いていくきっかけになるんだろうな、とも思うわけです。