新聞の番組欄を見ていると、農薬も化学肥料も使わないリンゴを特集する番組に目がいく。
以前、同様の番組を見たことがあるけれど、これも同じかな?
さて、僕が見知っているリンゴ農園では、農薬も化学肥料も使わずに、毎年、病害虫の被害も受けずたわわにリンゴがなる。
これは、通常、農薬や化学肥料で調整する方法では考えられないことではあるけれど、でも、そのことがリンゴ自体をたくましくし、人間で言う自然治癒力を高めているんだろうな、と思う。
生産者の方は「リンゴを自然の状態に近づける」ことでリンゴを農薬や化学肥料から解放し、自身も「リンゴが育つのを手助けしているだけ」と言う。
そういえば、そのリンゴ園は下草もぼうぼうで、管理/整備された農園というより、草木が茂る中にそれと共存するようにリンゴの木々がある、といった方がよかった。葉っぱも所々虫食いはあるけれど、枯れるほどには広がらず、ちゃんと生命を維持していた。
いつもの事だけど、こういう番組を見ていると「僕のやっている事にとって農薬や化学肥料って何かな?」なんて考える。
まぁ、僕の周りにはファルマコン的なものが多くを占めているんだろうけれど、でも、それが農薬や化学肥料のようなものであれば、一時的な摂取で作品をつくり評価を得たとしても、いずれ大量の摂取は僕が寄り添っている場所を痩せ細らせ、自身の身も駄目にしてしまうんだろうな、なんて思う。
そして、そう思えば目先の評価にしがみつくより、僕はゆっくりでもいいから、それが農薬や化学肥料なのかどうかくらいは判断していけたらなと思う。
若い頃は毒も薬も平気だね、なんて思っていたけれど、僕も中年にさしかかり体力の衰えを少しずつ感じていると、こんな風に考えるようになるのかな、なんて思う。
ただ、そのリンゴ園も農薬や化学肥料をやめ今の状態になるまでに8年もかかっているようだし、僕も年齢とともに峻別を付けながらやっていかないと、飲みたくない薬でも飲まないとやっていられなくなっちゃうのかな、なんても思う訳です。