2016.07.30

ユラユラ、フラフラ。

東京国立近代美術館でやっている『声ノマ 全身詩人、吉増剛造展』を見に行く。

会場に入ると何だかざわざわ。
あぁ、学芸員によるギャラリートークをやっているのね。

ということで、ギャラリートークを避けながら展示を見る。でも、どうしたって聞こえてくる学芸員の声。
こういう時もあるさ、と思いつつ「gozoCiné」という映像作品を小さな椅子に座りながらしばらく見ていると、だんだん変な感覚に。

はじめは映像の中の声だけを聞こうとしていたけれど、しだいに学芸員の声が重なって、そして声以外の音も重なって、何だか吉増氏の多重露光された写真作品が音となって会場に広がった感じ。

映像ユラユラ、音ユラユラ、僕フラフラ。

まったく不真面目な鑑賞者です。