2010.02.09

家具の音楽

サティは<家具の音楽>について「メロディアスで、押しつけがましくなく、ナイフとフォークのカチャカチャいう音を、抑えるのではなく和らげる音楽である。しばし客にふりかかる気まずい沈黙を埋めるための音楽。平凡でありきたりな場所を容認する音楽。同時に、無神経に割り込んでくる通りの喧騒を中和する音楽。私はそういった音楽を想定している」と書いている。

デイヴィッド・トゥープ『音の海』より