2008.09.13

20080913

所用を済ませる前に表参道へ。
目的はラットホールギャラリーでやっている「鴉 -The Solitude of Ravens-/深瀬昌久」展を見るため。

昨夜も行ったけれどオープニングレセプションで入れず、、、。

そんな事はさておき、やっぱり深瀬昌久という写真家はいいですね。「鴉」も含めて深瀬昌久の写真を見た時のショックを今でも思い出します。

今回展示している写真はリプリントのようで点数的にもちょっと物足りない感じがするけど、それを補うのが同時刊行された写真集「鴉 -The Solitude of Ravens-」ですね。むしろこちらのほうがメインかもしれません。

オリジナルの写真集「鴉」と構成の違いがあるのか分からないけれど、どうしようもなく引き裂かれてしまう感じと、人が基本的に持っているだろう暗さ(絶望ではなく)がそこにはあってとても魅力的です。

そして、そんな写真たちを見ていると、何だか対象を捕えながらもその先には深瀬自信がいたんじゃないかとさえ思えてきます。

この写真集「鴉 -The Solitude of Ravens-」が持っている眼差しには学ぶところが多くあると思うし、そう思うとなおさら不慮の事故で写真家活動ができなくなっているのが残念でなりません。