約2年間、自作のカメラ・オブスクラの中で制作していたけれど、今日でそれも終わり。
また入るかもしれないけれど、実感として光を掴まえる事ができたし、ほかの事も含めて、とりあえずの目的は達成できたように思う。
なんでカメラ・オブスクラの中に入ろうと思ったのか、もうはっきりとは思い出せないけど、たぶんカメラ・オブスクラの中に映し出される映像を見たかった、ただそれだけだったように思う。
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カメラ・オブスクラの中に映し出される映像はそれだけで美しい。
ひとりでそれを見ている、というのもあるのかもしれないけれど、ずっとその映像を見ていたくなる。
はかなくて、幻のような、掴み難くもあるその映像。
日々、飽きる事なくカメラ・オブスクラの中に入り、そこに映し出される映像を見続ける中で、僕はその映像を掴みたいという衝動にかられ、試行錯誤し始めた。
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今はヒヨコが卵から孵化するように、僕もカメラ・オブスクラから孵化した感じかしら。
上の画像はカメラ・オブスクラの中で制作しているところ、孵化する前の僕です。