年別アーカイブ: 2013年

2013.11.15

若林奮 仕事場の人 DRAWING 1955-2003

またまた展示のお知らせです。

若林奮 仕事場の人 DRAWING 1955-2003

開館時間:10:00-18:00(入館は17:30分まで)
休館日:火曜日、年末年始(12.28-1.5)
入館料:一般 300円(200円)/大・高校生 200円(100円)
    *中学生以下、障害者および同伴者は無料
    *( )は20名以上の団体料金

多摩美術大学美術館

講演会「回想の若林奮」
日程 11.24
時間 14:00-15:30
講師 酒井忠康(世田谷美術館長)
会場 多摩美術大学美術館B1階多目的室
参加費 無料(ただし入館料が必要となります。)

座談会「仕事場の人 若林奮」
日程 1.11
時間 14:00-15:30
講師 浜素紀(工業デザイナー)、早矢仕素子(画家)、佐藤亮司(造形作家)、河田政樹(美術作家) 司会/小泉俊巳(多摩美術大学教授、若林奮研究会代表)
会場 多摩美術大学美術館B1階多目的室
参加費 無料(ただし入館料が必要となります。)

僕はカタログに文章を寄せて、来年1月の座談会に参加します。

2013.11.14

二回転半ドロップ

しばらく更新していませんでしたが、、、。
展示のお知らせです。

河田政樹キュレーション
小林丈人展「二回転半ドロップ」

2013.11.23-12.22
13:00-20:00(金, 土, 日のみオープン)
ゲルオルタナ

11.23 17:00-
トークイベント「心なきところにも働きがある」
岡田裕子(美術家)×河田政樹(美術作家)×栗原一成(美術家/多摩美術大学准教授)

11.23 19:00-
オープニングレセプション

僕はキュレーションで参加しています。
お時間がありましたら、、、。

2013.09.15

ぼくのじじょう 僕の事情 ジョン・レノン

「子育てと美術」展も昨日で終了。1週間は早いですね。
以下は同展に寄せたテキストです。

・・・・・

ぼくのじじょう 僕の事情 ジョン・レノン

 かつてジョン・レノンは誕生した我が子が5歳になるまで、子育てに専念すべく音楽活動を休止した。高校生の時、ジョン・レノンの曲を飽きることなく聴いていた僕は、そんな彼の行動に驚きと好感を持ちながら、僕も子供を授かったらハウス・ハズバンドだと半ば夢見心地に憧れていた。けれども思春期が終わるにつれてジョン・レノンへの熱が冷めはじめると、夢から覚めるように憧れも薄れていった。

2011年、息子が生まれた。母子家庭で育った僕には父親像というものがほとんどない。あるとしてもそれはいつも借り物だった。それでも僕は、戸惑いながらも借り物の中に父親としてあるべき姿を探し求めた。そんな時ふと、薄れていた憧れとともにジョン・レノンが子育てに専念していたことを思い出した。
 なぜジョン・レノンは音楽活動を休止してまで子育てに専念したのだろうか。前妻に生まれた子供との関係に挫折感を覚えたからか。それもあるかもしれない。けれども僕は、オノ・ヨーコとの間に生まれたショーンと日々向き合うことの中で、時に鏡のようにショーンが映し返し示しただろう、父親としてのジョン・レノンを彼自身が見つめ受け止めるための、そしてジョン・レノンが自身の事情で子育てに専念したように、まだ幼いショーン自身にも言葉にならない事情があるということに気づき、それに耳を傾けなければいけないと感じ取ったからではないだろうか、と思う。
 父親としてあるべき姿。借り物でしかない父親像。僕は探し求めるのをやめることにした。

 思えば僕にとって作品をつくるということは、映し返されるいまだ何かとしか言いようのないものに向き合い、耳を傾け、それを受け入れながらつねに捉え直すことの営みだった。高校生の時に抱いたあの憧れは、いま目の前に現れていることとして、息子との暮らしの中で子育てと分け隔てることなく、作品をつくることへも僕を向かわせている。

2013.09.09

真似されました

20130909

昨日のオープンスタジオでの事。
一緒に参加しているIさんの息子さんが、僕と息子の作品(彫刻)を見て言った事が、

「こんなの僕でもつくれるや」

それで今日、初日を迎えて藍画廊に伺ってみると、、、企画者のMさん曰く、
「気がついたら、用意した小さな椅子の上に折り紙がくしゃくしゃになって置かれていたのよ」
だそうです。

昨日の発言にしろ、今日の行為にしろ、僕にとってはうれしい事です。

展覧会は初日にして賛否両論のようで、僕はとりあえずそういう展覧会になってよかったと思うけれど、Mさんからどんな事を言われたのか聞いていて思う事多々あり。

まだ展覧会が始まったばかりだから何とも言えないけれど、きっと、この展覧会によい印象を持たない人は、小さな椅子に座っても居心地が悪いんだろうな、と思った次第。