Masaki Kawada Web

一冊の栞 no.13

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私は他人に向わなければならないと思う。又その他人の生の上に置かれた言葉は、私の経験にないような美く輝くも死以上に苦しめる傷その物であった。二つの物は紙の表裏の如く到底引き離せないのだろうと今の私には見えてならなかった。私は半信半疑の眼で自分を眺めている。

2004年 / h.15.1 × w.10.9 × d.1.2 cm / 本 インク / 作家蔵