これまで映像(ビデオ)作品は制作したことはあるのですが、音を基本に据えた作品はこれが始めてで、機材も乏しく、また、機材を購入する予算もないので、今ある機材でなんとかやるということになります。 (まぁ、今回はそれほど音質にこだわっていないので、今ある機材でも十分とも言えるのですが・・・。)
右の写真は、映画(ビデオ)から音をサンプリングしているところです。
先にも書いたように、機材が乏しいので、映画(ビデオ)をVHSカセットデッキで再生し、そこから映像を含めデジタルビデオカメラに取り込んでいます。 その後、デジタル映像、音声をコンピューターに取り込んで加工していくことになります。
また、上の写真ではスタンリーキューブリックのシャイニングから音声を取り込んでいますが、他にも多くの映画(ビデオ)から必要な音声のみを取り込んでいます。
左の写真はART SPACE bisのための作品を思考するための機材です。最終的にはこの機材は使用しないのですが、言うなれば、ドローイングをするための道具というところでしょうか。この機材にマイクをつなげたり、音源を再生して思考しているというわけです。
ちなみに写真の真ん中にある機材は、僕が高校生のときに音楽をやっていたころの機材で、最終的に音をカセットテープにミックスダウンするときに使用していたレコーダーになります。 今思えば、よくこんな貧弱な機材でミックスダウンしていたものだと思います。(僕の短い音楽活動については、かわだ新書「アートする美術」の自筆年譜をご覧になると少しですが遍歴がわかると思います)
また、両わきにあるのは、古き良きレコードプレーヤーにつながっていたスピーカーになります。
右の写真はART SPACE bisの展示スペースの設計図です。今回は自分でART SPACE bisの展示スペースを制作することになったので、このように図面をひき、これを元に制作していくことになります。
また、このような図面、設計図も僕はドローイングと位置づけていて、作品に関わる上で残されたもの(メモや図面、設計図、スナップ写真、文章等)全てがドローイングと位置づけてもよいだろうと考えています。
左の写真はART SPACE bisの展示スペースの制作風景になります。
この時点ではボンドで接着しているだけなので、この後、隠し釘で固定し、やすりがけをして塗装をすることになります。
また、人によっては、このような作業は制作の内には入らないという方もいるかと思いますが、僕の場合、このような作業をしていること自体を含め、美術に関わることとして捉えていて、これも制作の一部、美術を思考するための時間として捉えているわけです。
では、次回はART SPACE bisのためのサンプル音声を公開できればと思います。(予定なく内容が変更されることがありますので、あらかじめご了承ください)
記録写真「名なし」2002年
記録写真「名なし」2002年
記録写真「名なし」2002年
記録写真「名なし」2002年