2006.09.05

あ~ら、刺激的だわね

20060905

「ベンチにクッション、窓の外、ラジオと写真」展ではタイトルになっているもの以外にも花瓶に花を生けて展示したんだけど、販売したものといえば写真とかつて制作したマルチプルだけだったわけです。
でも、例外はつきもの。
つまり「写真やマルチプル以外のものが欲しい」という方がいる場合ですね。
で、実際に花瓶が欲しいという方がいまして、、、ちょっと刺激的でした。
というのも「この花瓶、欲しいです」と言われた時、かつてある条件付きで作品を譲った経験を思い出したというのもあるんだけど、それよりも、なんでしょ、ただの花瓶ですからね。
僕がつくったものでもないし、ただ雑貨屋で購入したもの。
花瓶自体を鑑賞するのかな?それとも普通に花瓶として使用するのかな?そのうちサインも消えて展示で使用したことなんてどこかにいっちゃうのかな、なんて思い巡らすわけです。
でも、実際に花を生けてインテリアとして飾られていく。悪くないです。むしろいいじゃない!なんて思っちゃうくらいです。
僕が展示で花を生けたように、実際に花を生けていくことに意味を見出してもらえるのであれば、花瓶が使用されて古びていく、何かの拍子に思いがけない事故にあったとしても、それはそれでいいな、と思うわけです。